Control Sounds

バーラーが狂獣病に関して完璧と言い切ってよい程の知識をもっていたことは,俺達にとって最大の救いだ。
ドウェインはこの村の男だろうが,トレンドの村で何週間も普通に生活して病気が進行した可能性は確かに高い。
だが,『何かの用で他の場所へ旅をしてきて帰村したばかり』かも知れない。
後者であれば,俺達が狂獣病の伝染をすれすれで防いだことになる。
ヴェンの目つきは,その可能性をほとんど考えていない様子であった。
?
村長が呼ばれてきた。
「かなり動揺しているな。無理もないか。」
村長ですらこれだと,その他大勢の村人達はパニックを起こしてしまうのではないか。
ここは配慮が必要だ。
俺は風の精霊シルフを呼び出す。
「音の運びはわが手のうちにあり。」
俺達の声は村長にしか届かない。
村長の声も俺達にしか届かない。
周辺の村人に混乱を起こさせない。
覚えたての高度な魔法故に,かかり方はいまひとつであったが,発動したので一安心だ。
レゾナンテを見る。
「村長を落ち着かせてくれ。」
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PL欄:
相談の通り,交渉はミルに任せています。
グリリバはコントロールサウンドを唱え,我々と村長の会話が他の村人に聞こえないようにしました。
発動判定は 2d6が3(危ない!)で成功しています。
精神点 15/19
村をどうするかは,村長との会話次第で色々変化してくると思われます。
シモンさん,負傷した4人の感染判定ご苦労様でした。
1人感染なら良い方です!