The important thing is・・・

ミルの古代語魔法「パラライズ」により,上半身包帯の男は動けなくなった。
ミル自身は精神力をギリギリまでこの1回の魔法につぎこんだ様子だ。
危険な賭けではあったが,これは功を奏した。
レゾナンテはクロスボウを構え,いつでも太矢を発射できる状態だ。
ヴェンが包帯男の拘束に向かう。
包帯男自身は抵抗できないであろうが,緊張感は拭えない。
俺は可能な限りの大声で村人たちに話しかけた。
「怪我をしている者はここから動くな!
すぐに村の代表者を呼んで来てくれ!」
村長には,この村全体にとって大切なことを伝えなくてはならない。
続けて俺は,包帯男に傷つけられたと思われる村人が何人いるのか,丁寧に観察する。
説明を受けたレイビットビーストは病気が進行することで獣人化する。
その可能性をはらんだ者は隔離しなければならない。
感染疑いの対象者が少なければ,治療することも不可能ではない。
それが叶わなければ,最悪村は滅んでしまう。
いずれにせよ,現状を正確に把握することが先決だ。
>「怪我をなさっている皆様、その方に気をつけて
>あちらにゆっくり移動していただけますかしら」
>「近くにいては危険ですわ」
バーラーが優しく怪我人を誘導している。
俺はその誘導に従わない人間がいないか,傷を負っているのにこの場から去ろうとしている人間がいないか,注意深く観察した。
?
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PL欄:
村長を呼べ! です。
隔離場所を提供させなければ,村が滅びる可能性があります。
グリリバは怪我をした村人の人数を丁寧に数えます。
緑川的には,感覚的な部分もありますが,「我々が治療に使えるのは本日だけ」と思います。
明日になったら調査に戻らなければなりません。
冷たい言い方をすると,
「隔離してキュアディジーズとかスリープとか頑張るのは今日だけ,
明日からは村長さん,あなたの判断に任せるよ。」
です。
対象者の人数が何人なのか?
レゾナンテのキュアディジーズは成功するのか?
これによっては,包帯男にスリープをかける余裕がなくなるかもしれません。
その場合は,後味がよろしくないですが,成敗することになりますね。
村長には事実を包み隠さず教えてあげましょう。
ただし村長だけです。変に皆に話すと,暴走する輩がでそうですからね。