冒険者の手順

「おうミル。　こいつは俺達がよく世話になった方のアイナだな。」

ヴェンが笑う

「やね」

ウチも頷く

とはいえ、あんな化け物じみたやつと対峙せにゃならんかもなのに、ヴェンの顔色に喜色が浮かんでるのは、さすがやなぁ
ウチゃ、頭抱えたいとこやのに
けど

「これはおもしれぇことになってきたぜ」

その台詞で腹をくくることにした
あかんあかん、仲間たちに不安見せてどないすんねん

「引導、渡してやるか」

ウチも八重歯をむき出しにして、いひひと笑って見せた

「転移の魔法まで使うとなると，それは大物じゃないか。
　デーモンの召喚か。『悪』と思っていいのだな。」

グリーンリバーの言葉に、うん、と答える

「『悪』どころかもう、『邪悪』『最悪』やね
　人間の標本作って遊ぶような輩や
　今回の騒動も奴の仕業となると、もうとことんぶっちめたらんと勘定があわへんよ」

　

　

山道で先行するバーラーの手管は見事と言うしかなかった

狼の足跡や、なんぞにかじられた死骸まで発見する
野伏せってすごいな
あんなヤブん中で目端がきくんやもん

日がかげってきたあたりで、早めのキャンプ

消耗してたウチとグリーンリバーは、真っ先に眠らせてもらえる
魔法使いってのは、つくづく得な商売やなぁ

「ごめんな、みんな
　おおきに」

なんだか申し訳ない気もしたけど、眠るのがウチらの務めって考えて、目を閉じる
山道の踏破で疲労した身体はすぐにそれに応えて、ウチはストンと眠りに落ちた

　

からん、からん、からん！

「!!」

突然の音に跳ね起きる
何や?
ああ、バーラーが罠張ってたんか
てぇことは......

「バーラー，罠の出来が最高だったおかげで俺達の方から仕掛けられそうだ。」

グリーンリバーが立ち上がるのに、ウチも続く

「相変わらずええ仕事やね」

迅鉄を後ろ3mの位置につかせ、ブロードソードを地面に突き立てる

待ちかまえてると......出てきたのは狼
せやけど普通のとはちゃうな......っち

「アザービーストかよ、相変わらずあの女、魔界に親戚でもおるんちゃうか?」

幸い向こうはこちらに気付いてへん
バーラーのおかげで、最初の一撃はこちらが殴り放題や
ヴェンとバーラー、レゾナンテが動く
お互い前線は3枚で足りてる

なら、ウチも役目は決まってる

「いあ、なふるたぐん!」

むこうの地面に向かってライトの呪文
照らし出されたオオカミモドキは、まだよそ向いてるとこやった

奇襲成功!

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1R ライトを範囲3倍(半径9m 迅鉄精神力)で、アザービーストの中央個体足下に
2R 全員にプロテクション
3R 前進して戦線参加
　　 以後、敵の攻撃目標になったら通常攻撃、敵の攻撃目標にならなかった場合は強打クリティカル

オプションとして、ダメージが蓄積してHPが5を切ったら一旦後退、キュア後前線復帰

です!

ミル HP/MP 14/11
迅鉄 HP/MP 2/5

ダイス

いあ＠ミル ： ライト拡大3倍 2D6 → 1 + 6 + (7) = 14 (01/01-09:27:42)

いあ＠ミル ： プロテクション五倍拡大 2D6 → 1 + 5 + (7) = 13 (01/01-09:28:32)