Sensing Danger

俺達が目指す渓谷の近くに住む変わり者の妖精はエルフらしい。
エルフはその習熟度はまちまちではあるが,一様に精霊魔法を修得している。
ごく稀に古代語魔法まで使える者も存在するらしい。
「みんな、この話、本物のアイナやない
んでもって、正体は転移呪文すら使える魔術師やもしらん
それも、人体実験かますくらいタチ悪ぃやつ」
ミノタウロス亭で一度か二度,アイナティートという名前を聞いた覚えがある。
ミル・モフェットは,そのエルフとアイナティートは別人だと言い切った。
ヴェンもその魔術師に面識があるようだ。
「転移の魔法まで使うとなると,それは大物じゃないか。
デーモンの召喚か。『悪』と思っていいのだな。」
「山の上のほうはもっと大変なことになってそうですね。
無事だとよいのですが...」
村長の言葉に頷く。が,おそらく無事では済まないだろう。
俺達は木々枯れる渓谷を訪れる前に,アイナティートを語る妖精の住処に立ち寄ることにした。
事件の鍵を握っていることはまず間違いないだろう。
妖精が住む小屋は渓谷の近くにあった。
それもまた疑惑を確実にする材料のひとつであった。
バーラーは,野伏としての技能を駆使して安全を確保してくれた。
本来は俺がするべきなのだが,疲労で気が回らなかった。
その中でも特に目を見張ったのが,罠設置であった。
鳴子をうまく自然に溶け込ませる技は,これまで見たことがないほど素晴らしい出来であった。
早めに休ませてもらえた俺は,充分回復していた。
夢の中で巨大な3匹の狼がバーラーの仕掛けた鳴子にひっかかっていた。
「・・・・・・・
もうすぐ,鳴子にかかる。来るぞ,気をつけろ・・・・・・。」
しかしまだ俺は起きていない。
後に聞いたことだが,寝言で奇襲を看破したらしい。
次の瞬間,鳴子がけたたましく音を立てる。
俺は目を開いた。
当然,驚きはなかった。
「バーラー,罠の出来が最高だったおかげで俺達の方から仕掛けられそうだ。」
スっと立ちあがる。
?
?
PL欄:
テッピンGM,よくぞ苦難を乗りきられました!おかえりなさい!
ちょっと笑えるかもしれない,寝言で危険看破♪
1R目 : アザビCにボーラ
2R目 : 残っているアザビにウィスプ(最悪3体に拡大,消費は1?3)
3R目 : それでも残っているアザビにウィスプ(最悪3体に拡大,消費は1?3)
3Rまで修了して決着がついていなかった場合,4R目以降は戦況を見て考えます。