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魔獣祭り

ミル [2015/01/04 15:09]

 

オオカミモドキをぶっちめたあと、ウチらがたどり着いたのは、件の偽アイナの山小屋やった

人の出入りは......ある
それも複数
なんかやってんなぁ、こりゃ

番をしてた竜牙兵はアッサリこなごなにできたけど、つまるとろこれは、高位の古代語魔術師の住処って明石でもある

「ったく、迷惑な女」

ぼやきながら家捜しをすると、出るわ出るわ、真っ黒け

机には罠、二重底と、やましゅないモノには不要なモノが仕掛けられてるし
地図と......魔晶石、そして羊皮紙

それは、この忌まわしい病の悪用についての記述
その中に、見過ごせへん一文

>『【夜光蝶】の長老はせっかちで困る。どうにかならないものか』

やはり、てか
ビンゴ

「あの女やな」

ヴェンに羊皮紙を見せて、肩をすくめて見せた
さて第七階梯の魔術師と、こんどこそ対決せにゃならん
今度こそ息の根とめてやる
盗賊ギルドの構成員としても、魔術師ギルドの構成員としても、もはや看過できるもんやない
幸いなことに、病気を大流行させる企みはうまくいってはおらんらしい

そして、木製の栞を見つける

『ガガロンガー』

それは、魔神の名前やった
そんなの聞いたこともあれへん名前なんやけど、その生態は恐ろしい
病のブレスを吐くうえに、攻防性能も下級魔神にしてはケタ外れや

>「ん!??
>  俺達の目的はその魔神を倒すことになるってことか?
  
>  女は??」

ヴェンの顔色が面白いことになってる
やり場のない怒りが込み上げたような

「ま、このががろんがとあの女、両方いっぺんに相手すんのはつらいよ
 ウチとしてもあの女は許せへんけど、それよりも奴らが同じ場所におるほうが怖い
 各個撃破といこうぜ」

にしても、戦術と下準備がいるし、あの女がががろんがと同席してる可能性かて充分ある
戦術と運、両方いるな
悔しいけどあの女は、ウチより頭がまわりそうやから、戦闘中先を読むどころか、こっちが逆に後手に回りそうですらあるからな

ええい、忌々しい!
けど、ウチの名前を騙ったことは、一年経った今でも忘れることはできへん
ぶっちめてやる!

もう一冊、栞の本を見つける

『エイジャ』の赤石、とやらは、強い精錬力でもって病を打ち消すことができるという
なるほどね、リサリサなる人物によって制限がかけられてるみたいやけど、そら悪用もされるわな
けと、こちらが手に入れられれば、今回の犠牲者みんな、救うことができるやもしらん

けど、現在の所持者が誰なのやら
この、リサリサとかいう人は、確実に狙われてる
もう悠長なことやってはおられへん

「行くしか、ないか」

ぽつ、と呟き、ウチは人差し指の第二関節を下唇に当てた
何か、手はないかな
何か

と、グリーンリバーが何本かの陶器の瓶を見つけた
匂いをかいでみたり、しずくを検分してみたところ、病気の罹患を押さえる薬と、治療の薬と解る

「決戦前には、みんなで飲もうか、ガガロンガーってやつから病気もらうことだけは、防げる」

 

 

山小屋を出て、渓流を遡る
グリーンリバーの表情が険しい

「かなりキてる、この川の水?」

いろんな病気はあるけれど、狂獣病はヤだ
誰かを見境無しに傷つけて、感染しまくるなんて、冗談やない

やがてたどり着いた渓谷は、一種異様な場所やった
なんやねん、あちこちから蒸気が
温泉の源流やからか?
ちょう、くらっとする......て、えっ!?

刹那、大勢の魔界の者どもが現れた
しかも、たくさん

「このっ!」

いやも応もなく戦闘になる
なるほど、こいつはあの女の作ったるつぼらしい

「いあ、いあ......」 

前線を張るバーラー、ヴェン、レゾ
ウチも魔法で援護しかけたけど......

「参戦!」

斬りこむことにした
相手は魔術師に魔神
ここで消耗するわけにはいかへん
雑魚は剣で相手をする

目の端にバーラーが見える
すげ、全部よけながらフレイル叩きつけてるよ
ゆうべのヴェンもすごかったけど、今日のバーラーは神がかってるね

「流石!」

うん、いけるかも
このパーティーは全員、一級品や!

  

敵の殲滅が終わり、肩で息をしながらウチはみんなをみた

「みんな、無事か?」

ヴェンとレゾは......かすり傷か
バーラーとウチは無傷
グリーンリバーは?

「お疲れ、ウチは幸い消耗ナシや」

一匹一匹はさほどでもない魔界獣やけど、こうたくさん片付けると、疲労度は半端ない
けど、あともうひとふんばり

 

 

遺跡を踏破したその先に、果たしてその女エルフはヤらしい笑いを浮かべていた

>「また、会ったわね。ミル。まさかこんな所で会うとは」

この、しゃあしゃあと......

「ああ、また会うたな
 なるほどガワだけはアイナにそっくりや」

恨みは骨髄、地下牢に監禁された屈辱は、忘れられるもんやあれへん

>「色々積もる話もしたいし聞きたいのだけれど、
> どうやらそんな雰囲気じゃなさそうだわね」

「まあ、な
 そこにおる大男はんもすっかりその気なんやないか?
 はるばる魔界からこんなとこまで、ご苦労なこっちゃ」

ウチは薬の瓶を取り出すと一息に飲み干し、カシャ、と地面に叩きつけた

傍らにおる、爛れた皮膚の巨漢が、ががろんが、か

っち、他にも員数おるな

こっちの前線は、ウチ入れて四枚
いやそれともウチは後衛の直援するべきか?
どう攻める?
どう守る?

「鉄火場に首突っ込むのはアンタはんの好みとはちゃうやろ
 ここはそこのががろんがと愉快な仲間達に任せて、ファンドリアに帰ったらどや?
 資料は見させてもろたわ
 どうせここでの研究もうまくいってへんみたいやし
 この場はどうせ、余興ってとこなんやろ?」

ウチは最初の魔法の選択を考えながら、敵戦力を観察しはじめた

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うわあい!
前回アシュレイがギアスかけられかけた相手ですが、喧嘩上等、啖呵きっちゃいました!
もう戻れない?(汗

追記
喧嘩売るのやめました! ヘソ曲げてかかってこられたら勝ち目ないw

いあ@ミル : 精神点消耗 0 (1 + 1 = 2 ファンブル!) キーNo. : 10 (01/04-15:46:10)

ひゃっはぁ!
こんな嬉しいピンゾロは初めてだぁ!

消耗しなかったし、魔晶石6はグリーンリバーに渡します

追記

魔晶石 6点のほう、ありがたくいただきます! >緑川さん

いあ@ミル : 指定予備ダイス1 2D6 → 5 + 6 = 11 (01/04-16:16:04)
いあ@ミル : 指定予備ダイス2 2D6 → 5 + 6 = 11 (01/04-16:16:21)
いあ@ミル : 指定予備ダイス3 2D6 → 2 + 2 = 4 (01/04-16:16:30)
いあ@ミル : 指定予備ダイス4 2D6 → 3 + 6 = 9 (01/04-16:16:37)
いあ@ミル : 指定予備ダイス5 2D6 → 6 + 1 = 7 (01/04-16:16:45)