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冷えた声

ミル [2015/01/10 16:17]

>「私も色々と忙しいから、いつまでもこの場にじっとはしていられないのよね」

ためいき偽アイナ
こっちもためいき

「ならさっさとどっかいってくれよなぁ......」

遊びで命を弄ばれるのはかなわんで、実際
まあ、でも、そういう奴やったな、この女は

>「だけど、このまま貴女たちに手ぶらで帰られるのも癪なのよねえ」

ぼやく偽アイナ

「自分は余裕やろけど、こっちは命がけやねんで?
 文字通り殺生やで」

やっぱりぼやくウチ

そうして偽アイナに促されて出てきた影を見て......ウチは絶句した

>『御意』

ダークエルフ......まあ、こんくらいは覚悟しとった
けど、なんや、その

「自分、ええもんもってんなぁ」

魔法のスリングだと、みんなに知らせる
そして......

「グルネル!?」

ウチは絶望的な声が喉をつくのを隠せへんやった

「悪魔にして第五階梯の魔術師かよ......おいおい偽アイナ、自分、大人気あれへんで
 うわ......魔剣持ってるし」

偽アイナとウチらの中間には魔法陣まで

「あー、んで、そこにおるアザービーストみたいなのが、こっからまだ沸いてくるわけやな?」

うんざりしたかんじで、魔法陣を指す
これまでの人生で最悪の苦境に、どうやら立たされたらしい

>『相手をしてあげなさい。思う存分、腹を満たすがよいわ』 

偽アイナの無慈悲な声が響き、ががろんがが突っ込んできた

三匹のオオカミモドキも
こいつらが本気で勝ちに来たら、確実に負ける
敵の手抜きを願いながら、ウチは手をかざした

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とりあえず新たな敵の能力と武器、魔法陣の効果について、みんなに知らせます