薬品臭がする部屋
パックは、入手した石について己の知識と照らし合わせる。
...具体的な魔力の効能については忘れたが、
この石は《石従者》の呪文の際に触媒として使えそうな気がした。
さて、3人は薬品の匂いが漏れる部屋の探索を開始する。
部屋に入る前にルルシアが扉に耳を当てて中の音を探った。
―――何も聞こえない。
それからパックが《開錠》の呪文を詠唱する。
かちゃり。
小さな金属音を立て、扉の錠が外された。
慎重に、中へと進む。
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部屋に入ると様々な薬品の匂いで噎せ返っていた。
壁際には何冊もの本と一緒に幾つもの壷や箱が並べられ、
得体の知れない物もたくさん置かれている。
其処には動物の骨、加えて人骨までが並んでいた。
骨には奇妙な形の物が散見される。
指が6本あるもの。
何故か額に目玉大の穴が空いた頭蓋骨。
そして尻尾が生えた赤ん坊のミイラ。
この部屋が古代語魔術師の研究室である事、疑い無い。
ルルシアは、棚の中から1本の小瓶を取り出す。
蓋を外して匂いを嗅ぐと鼻が曲がりそうになった。
だが、滋養強壮に利く成分が数多く含まれているのが分かる。
日持ちはしなさそうが、飲むと気力を回復出来るだろう。
パックはこれが精神力回復の霊薬である事を知っていた。
その流れで、一緒に並んでいる薬品の種類について識別する。
どうやら、腐敗防止や保存の処理を施す為の物が多いようだ。
アシュレイは、この種の薬品はフレッシュ・ゴーレム、或いはホムンクルス、
それに類する魔法生物を作ろうとする際に使われるのを知っていた。
それらは今では失われた技法である筈なのだが...
この部屋が薬品の刺激臭に満ちているのには、どうやら別の理由もありそうだ。
部屋の中央には殺風景な寝台が置かれている。
今でこそ綺麗なシーツが掛けられてはいるが...
3人は気付く事だろう。
薬品の匂いに紛れて微かに、錆びた生臭い匂いがする事を。
部屋の床の所々に、消しきれなかったであろう黒い染みがある事を...
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【GMより】
では一気に捜索結果をお知らせ致しましょう!
こちらはBルート、アシュレイ、パック、ルルシアのルートになります。
ルルシアまじで捜索の鬼...(笑)
得た物、得た情報と色々ありますね!どうぞ有効活用してくださいませ。
[各種判定結果]
・石の<宝物鑑定>:パック11
→詳細は分からず。本文の通りの情報を得る
・<聞き耳>:ルルシア12、パック8(予備1を使用)
→異状は感じず、本文の通り
・《アンロック》:パック13
→発動!
・指定ダイス1=<捜索>:パック9、アシュレイ5、ルルシア10
→ルルシアが精神力回復の霊薬を1本獲得!
・指定ダイス2=薬品の<知識>:パック9、アシュレイ16、ルルシア13
→本文の通りの情報を得る
・指定ダイス3=室内の異状発見(冒険者Lv+知力B):パック12、アシュレイ15、ルルシア12
→本文の通りの情報を得る
・精神力回復の霊薬の<宝物鑑定>:パック12(予備2を使用)
→下欄の通りの情報を得る
※パックの予備ダイス3は次の進行まで保留します。
[獲得アイテム]
○精神力回復の霊薬
形状 :陶器製の容器に密封された霊薬
魔力付与者:様々
魔力 :飲んだ者の精神点をr10+8点回復させる
取引価格 :非売品(セッション外持ち出し禁止)
飲んだ者の気力を回復させる力を秘めた霊薬。
古代魔法王国では、学生や研究生に重宝されたらしい。
現代でも霊薬精製の過程で偶然作り出される事があるが、
製法が正しく伝わっていない為に日持ちしないのが困りもの。
※ゲーム的にはセッション外持ち出し禁止とさせて頂きます。
本セッション内で飲む事を強くお勧めします。
[ダイスチャットからの添付]
今回は無し!
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