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【進行D11】すれ違う会話。

GM [2013/09/11 13:13]

「我々は基本的に不老だろうが。不思議なこと云々には同意するがな。
 ......お前のような者がいるから、
 私みたいな善良な美少女の立場まで悪くなるのだ。
 紛らわしいし、その白い肌を黒く染めるでもしてほしいものだな。
 きっとお似合いだろう」

「アイナティート、貴女の言う「善」とは一体何なのかしら?
 私達は神の理に挑む魔術師であると言うのに」

アイナティートにはやんちゃな妹でも見るような視線を向け、

「オレはお姉さんも綺麗で魅力的だと思うけどな。
 でも、だからってお姉さん人形みたいに扱うよりは、
 もちろん一人の生きたレディーとして扱わせてもらいたいぜ。
 やっぱり、あんなのはお姉さんを前に言いにくいけど...不気味だし。
 よかったら...やめない?もう、さ」

「あら、貴方は私の趣味は理解出来ないのね。残念だわ」

ブランにはそうとだけ言葉を返し。

「あ、はい、その言葉であなた様の年齢がわかるというもので...
 はい、聞いておりませんね...」  

「違う!俺はマゾじゃない!! マゾじゃないんだーーー!!」

「アホか」

「もちろんです、レディ。 男は皆、紳士です。」

「はぁ...」

「面白い寸劇ね」

一連のパックの言動にはだんまりを通していたが、遂に反応を返した。

「貴方...なかなかの道化役者ぶりね。
 冒険者では無くて、旅芸人でもしていた方がいいんじゃないのかしら」

語調は軽いが、瞳は笑っていない。

「でも私を騙せはしない...それで爪を隠しているつもりかしら?」

「ああ、私も話ができてよかったよ。
 その憎たらしい顔をぶん殴ればいいのがよくわかったからな
 知り合いに似てるのがネックだが」

「...デートに誘うなら休日に頼む、今日は学院をサボってしまった...
 花束付きなら、紅茶だって淹れてやるさ
 一番いいのは、もう二度とあんたの顔を拝まないことだが」

「ああ...いいわね、アシュレイ!」

女はうっとりとした表情でアシュレイを見つめる。

「その意気、素敵だわ。ますます好きになったわよ...
 でも、己の力を過信しては駄目。

 自分は特別、こんな所で死ぬ筈は無い、なんて思っていたら」

唐突に断言した。

「貴女、死ぬわよ」

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「女の姿はアレで間違いないないだろう、
 ただし、年齢はごまかしてる可能性は高いな。
 美に対してはゆがんだ執着を持っているとみていいだろう。

 アイザック。頼みがあるんだが、これらの得た情報と予測をオラン政府、
 情報局があるかは知らないが回してくれるか?」

廃屋の調査を終えると、パックはアイザックにこう切り出した。

「これは予測だが、女はロマールもしくはラムリアースの
 手のものである可能性がある。

 理由はいくつかあるが、女は割と高い地位にあること、
 下着だが通常、一般庶民に手に入るものではない、ましてや上質となればな。

 金をかければ、とそうおもうだろ?
 常に上質な物を手にいられる、その伝手があれば、金も生きる。
 物の売買は裏だろうと表だろうと売るものと買うものがいてこそだ。  

 下着はその伝手の行方を示す。
 女がそれに気づいているかはわからんがね。

 薬も同様に、だ。

 魔術師やってると、どうもその辺りの『売り買い』に疎くなるもんだ。
 俺は村に来た商人にそんな話をみっちり聞いたんで少しはマシだが。

 それにあれほどの腕だ。
 多少なりとも噂もあるだろう、
 それがその辺の小さな組織にいるというのは考えづらい、
 ましてや、指示される立場ともなればな。

 それと女は私が任された、そちらの方面と言った。
 ということは私以外が任されるいくつかの案件があるということ。
 とすると、女が唯一絶対の強者ではなく、他の方面を任せられる何者か、
 もしくは集団があるということになる。  
 そんな組織とまでなると国クラスもしくはそれ相応のものといえるだろうな。

 では、なぜその二国をあげたかと言えば、
 単純にオランの北側にそんな余裕があるとは思えないし、
 オラン近くの周辺国でそんな組織の噂があれば別だが、
 国クラスとなると少し考えづらい。

 テンチルドレンの諸国にそんな力がある者がうようよしてるのも
 同様に考えづらい。

 オーファンはなんとなく除外、
 というかオランに対しそれを仕掛ける動機がまるでない。
 ファンドリアはあの女に暗黒神を信仰してる影がかけらも見えんこと。

 残ったのがその2国だっただけだ。
 ロマールは闇市場もある、あの女の『趣味』を満たすこともできよう。

 だからロマール6、ラムリアース2、その他2かな。

 んで、ここからが重要なんだが、
 オラン政府はこの女の存在を理解しておく必要がある。
 諸外国の仕業なら、これをカードとして控えてくるかもしれない。

 そしてまた、ギルドはこれを仕掛けられたものではなく、
 ギルド内の掃除を自らの手であぶりだし、行っただけとすべきだろう。  

 当然、ギルドも女の口調、姿、技、癖を理解しておくこと。  
 これだけで少しはオラン内で女は動きづらくなる。

 で、女の居所だが、割と国として地位の高い場所にいる
 エルフの魔術師を洗い出せば、大体はつかめるんじゃないか?

 もしくは以前いた場所。  
 当然、以前いた場所がわかればそこから女の協力者、
 上司、何よりも狙いが見えてくる。

 ここに来てからの研究?バカを言うな。  
 ここの資料にある研究の始めに使われている言葉、薬の選び方、
 それを細部まで洗い出せば、女が今までどんな研究をしてきたか、
 どんなことを学んだかはおのずと導かれる。
 オランの魔術師を馬鹿にするなよ?」

アイザックはパックの口上を、一つひとつ吟味するように聞く。

「頼むよ、衛視長。 あいつに『次』なんて暇を与えるなよ?」

「分かった。衛視の誇りに掛けて、出来る事を尽くそう」

決意と共に頷いた。

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【GMより】

エンディング第5弾!Bルート及びCルートの報酬提示です。
皆さんの投稿を受けて予定していた記事の内容を変更し、
レスを返す形としました!

パックは魔術師に警戒されました。
エンディングなので蛇足はしませんが(笑)

アシュレイには心からの忠告が与えられました。
エンディングでなければ《ブレード・ネット》か《ギアス》が飛んだでしょう!

○経験点
 ・パック2000点
 ・アイナティート&ブラン1600点、
 ・アシュレイ&ルルシア1400点
○現金
 ・Bルート各2000ガメル(前金200ガメル込み)、
 ・Cルート各1200ガメル
○衛視長ロバート及びアイザックとのコネ(要GM確認)
○獲得物(Bルート)
 ・装飾されたダガー(売却価格300ガメル)
 ・鍵のかかったチェスト(中身は300ガメル相当の宝石)
 ・魔晶石2(売却価格200ガメル)

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