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【進行D13】自爆。

GM [2013/09/11 15:15]

なし崩し的にであったが衛視隊に協力し、事件を解決した5人に対し、
依頼達成料(厳密には報奨金)が支払われた。
パック、ルルシア、アシュレイが廃屋で得た品々については、
【夜光蝶】追跡調査の有力な証拠物件として全て衛視隊預かりとなったが、
その分金額は上乗せされている。

「ま、今後とも宜しくって事で」

ロバート衛視長は片手を上げ、軽く拝む姿勢を取りながら笑う。

「正直、今回の事件はオラン衛視の沽券に関わるものだったからねえ...
 成り行きとは言え、君達に協力を頼んだのは正解だったよ。
 また、何かの折には協力をお願いするかも知れないけど、
 その時には嫌がらずに受けてくれると嬉しいなあ」

立場上、衛視には動けない領域がある。
冒険者は、其処に入り込めるのだ。

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報酬を受け取り、5人が衛視隊詰所を辞そうという時。
アイナティートとブランはアイザックに呼び止められた。

「その...あの...何だ」

どうにもばつが悪そうにもごもごとしていたが、

「...今回は誤認逮捕をしてしまい、すまなかった。
 本当に悪い事をしたと思っている...心からお詫びする」

ようやく絞り出すように言った。

「これからはこう言う事を起こさないよう気をつけるつもりだ。
 スラム街の巡回も、これまで以上に力を入れて行こうと思っている...
 もう、あんな思いをするのは真っ平御免だからな」

3人の住民が非人道的な人体実験の犠牲となった事実は、
アイザックの心に深い影を落としたようだ。

「それに...私自身も強くならねば。
 何時、あの女が再び現れるとも限らんしな」

何せあの魔術師は、アイザックを「標的」として宣言したのだ。
恐怖を拭う為には行動せずには居られない。
そんな彼の心理を、アイナティートとブランは察する事が出来るだろう。

「で、その、何だ...お詫びと言っては何だが...」

一転、またしてもしどろもどろとなる。
顔を真っ赤にし、沈黙する事数瞬。

「今度の週末が休暇なのだ。良ければ一緒に昼食でも、どうだろう」

まるで一生分の決意を注ぎ込んだように、告げた。

「...ブラン殿も、宜しければ一緒に」

正しく蛇足。もしくは墓穴。
気鋭の衛視長にも苦手な分野はあるのであった...

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【GMより】

エンディング第7弾!衛視隊編です。

アイザックはアイナを正式にデートに誘おうとしておりますが、
ご覧の通り、一方的に自爆しております(苦笑)

アイナは申し出を受けてもいいし、断ってもいいです(笑)
ブランも申し出を受けてもいいし、断っても構いませんよ!(笑)

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