秘湯を目指して

或る晴れた秋の日。
ジョージの店で各々の時間を過ごしていた3人は、
ジョージから下心丸見えの声を掛けられるのであった。
「何だ何だお前さんたち。暇そうにしてるじゃねえか!
そんなお前さんたちに素晴らしい依頼を持ってきたんだ。
何と!男子禁制、女性のみの依頼だ」
何を以て素晴らしいのかはよく分からないが。
「依頼人は身元がしっかりしている。お貴族様だ。
しかも払いがしっかりしているんだ」
悪い話じゃないだろう?と不似合いなウインクまでしてくれた。
要するに、拒否権はない訳だ。いつものように。
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ジョージからの案内状を携え、温泉街ノートンへと向かう。
秋の収獲を受けて、穀物や果実が馬車で賑やかに行き交う。
数年前は不作の影響で様々な被害や騒ぎが起きたが、今年は大丈夫そうだ。
道中、治安にまつわる不穏な話をちらほら聞いたりしたが、
どれも噂の域を出ない。
曰く、他人に変質的な嗜好を強制する教団の暗躍だの、
女性の下着ばかりを狙う自称怪盗の話だの。
ともあれ、女性3人とはいえ腕に覚えのある者たちだ。
多少の困難など物ともしないだろう。
今回は、幸い何事も無くノートンに到着することが出来た。
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領主の館は街を一望出来る高台の上に立っていた。
守衛に事情を伝え、案内状を差し出すと、やがて中へ通される。
来客室で茶と菓子を出され、待つことしばし。
扉が開き、侍従と騎士を従えた男女が入室する。
「遠方より遥々、ようこそお越しくださった。
私がコールテンだ。このノートンを預かっている」
子爵はほっそりとした優男、といった印象だ。
元々身体は強いほうではないらしい。
「そして此方が私の妻」
「マルグレーテですわ」
傍らに控えていた子爵夫人が、恭しく挨拶をする。
見目麗しい女性だ。豊かな睫毛と亜麻色の巻き毛が美しい。
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「さて、早速だが依頼内容について話をしたい」
子爵と夫人は席につき、3人も再度の着席を促される。
「依頼内容というのは...妻を秘湯まで連れて行って欲しいのだ」
曰く、このノートンの間近に控える山々には、たくさんの天然温泉がある。
それを調査し、安全が確認出来たものは夫人が定期的に入りに行くという。
「私の道楽にお付き合いくだされば、貴女方も更に美しくなれましてよ?」
扇子で口元を覆いながら、夫人は慎ましく笑う。
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【GMより】
お待たせしました。それでは『湯煙突破せよ』開始致します。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
3人はジョージからの依頼を受け、温泉街ノートンに来ています。
依頼人はノートン子爵夫人マルグレーテ、内容は秘湯への護衛です。
護衛というのは、入浴時の同伴も含みます!(どぉーん!
要はご夫人のお忍び秘湯巡りをして欲しい、ということですね!
[温泉街ノートンについての概要]
○エストン山脈の麓に位置する宿場街
○天然の温泉が湧き出るために、観光地や療養地としても有名
○公衆浴場が多数設置されている。基本的に男女別
○賢者の学院、盗賊ギルド、5大神の神殿が存在(マーファとチャ・ザが大きい)
○領主はノートン子爵コールテン。ご夫人も温泉好きで有名です
細かい判定や情報を希望する場合はセージ+知力Bで判定をどうぞ!
[依頼料の前払いについて]
護衛の前金として、PCにはジョージから300ガメルが支給されています。
補充したいアイテムや武具がある方は次の投稿で申請しておいてくださいね。
ちなみに武具は鉄製通常品質のみ(=銀製&高品質は不可)、
魔法のアイテムは3点までの魔晶石を1d3個まで購入可能とします。
[依頼内容について]
○目的:マルグレーテ子爵夫人の護衛。無事に秘湯まで送り、連れて帰ること
○報酬:前金300ガメル、成功報酬帰還時に1000ガメル
○拘束期間:往復7日間を予定(入山日、入浴1日、下山2日、予備日2日)。延長時は別途追加報酬
○必要経費(食費)は先方負担
○危険手当:野生動物や怪物に襲われた場合は別途支給。応相談
[次回進行に際してお願いしたい事]
○依頼内容についての質問があればどうぞ!
○事前購入アイテムがあるかどうかを宣言してください。
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前回の仕事を終えて、あたしはこの町に来た。
気持ちいい町だね、何が待ってるかな♪。
しばらくはジョージさんところに泊まって、依頼を待つ。
その日、店にいたのは、あたし以外に3人だ。
一人は小柄なエルフの魔法使い。一人は......多分あたしと同業かな?
あたしはのんびりその3人の方を観察しつつ、ご飯をのんびり食べていた。
そこにジョージさんがやって来た。
>「何だ何だお前さんたち。暇そうにしてるじゃねえか!
> そんなお前さんたちに素晴らしい依頼を持ってきたんだ。
> 何と!男子禁制、女性のみの依頼だ」
「はい? 依頼? 男の子が駄目って、珍しいですね?」
あたしはきょとんとジョージさんを見上げる。
そして次第にワクワクしてくる。
今度はどんな依頼なんだろ?
>「依頼人は身元がしっかりしている。お貴族様だ。
> しかも払いがしっかりしているんだ」
「貴族のお嬢さまの依頼かあ、それは楽しみ♪」
あたしはにっこり微笑んだ。
前回の依頼も貴族のお嬢さまからの依頼だったけど、お嬢さま、素敵な人だったもんね♪。
今回もきっと依頼人、いい人だよ!
あたしは同じ依頼に行く二人を見た。
「こんにちは! あたし、リノ・キャロルです! どうか宜しくお願いします!
同じ依頼になるのは初めてですよね?
あたしもまだまだ冒険者として若輩ものですけど、しっかりがんばりますから!」
あたしは笑顔で二人に挨拶した。同業かな、と思う女の子にも、一応、盗賊の符丁で、「よろしくおねがいしまーす♪」、と挨拶をしておく。
これで挨拶は大丈夫かな?
そして......勿論、この依頼、断るつもりはない。
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>「遠方より遥々、ようこそお越しくださった。
> 私がコールテンだ。このノートンを預かっている」
うわ、素敵な人!
あ、あたし、声に出して言ってないよね、大丈夫だよね!?
隣の奥さんも綺麗だし、ほんと、仲良さそうな夫婦だなあ。
憧れちゃう♪。
>「そして此方が私の妻」
>
>「マルグレーテですわ」
「あたしはジョージさんの店から来ました。リノ・キャロルです!」
慌ててぺこんと頭を下げる。
今の、礼儀的に、大丈夫だったかな??
ちょっと不安......。
>「依頼内容というのは...妻を秘湯まで連れて行って欲しいのだ」
あ、なるほど。今回の護衛対象はこの若奥さんなんだ♪。
ぺこん、と今度は若奥さんに向かって、元気良く頭、下げる。
礼儀的にはわからないけど、愛想いい方がきっと相手も気持ちいいよね♪。
>「私の道楽にお付き合いくだされば、貴女方も更に美しくなれましてよ?」
綺麗かあ......。
「確かに、美容効果も興味あります♪。でも、やっぱりそれ以上に、温泉そのものが楽しみです。だって、温泉、気持ちいいですし♪」
もーう、温泉楽しみ! 幸せいっぱーい!
あたしからの質問は温泉の効用......じゃなくて......あ!
「今回はお忍びの旅なんですよね? 変装とかはしなくて、いいんですか?」
あとは魔晶石、買っておこうかな。
あたしからは、これくらいだよ!
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【PLより】
魔晶石、3点のをなるべく多く買っておきたいです!
ただ、「3点までの魔晶石を1d3個まで購入可能」というのが、一人でなく、パーティ単位の場合は、リノはまだ現時点では3点の魔晶石は使わないので、他の人に購入する権利は渡しますね!
質問についてはわたしから思いつかないので、わたしはこれくらいで!

「暇だな......」
暫く学院に篭って勉学に励んでいたがどうにも進展が見えなくなっていた秋晴れの今日。
数少ない知り合いであるところの衛視長も忙しいようだし、と気晴らしにとジョージの店に来てみたは良いが、暇であった。
私は特定のパーティを組んでるわけでもないし、そうホイホイ受けることが可能な依頼があるわけではないのは解ってるのだが。
周囲を見るが知り合いがいるわけでもなく、どうしたものかと悩みはじめたところでジョージから声をかけられた。
「何だ何だお前さんたち。暇そうにしてるじゃねえか!
そんなお前さんたちに素晴らしい依頼を持ってきたんだ。
何と!男子禁制、女性のみの依頼だ」
ほう。
「女性のみの依頼というのも珍しいな......。
で、何が素晴らしいというのだ?」
「依頼人は身元がしっかりしている。お貴族様だ。
しかも払いがしっかりしているんだ」
「ほう、それは確かに素晴らしいな」
私は今まで当たったことは無いが、よろしくない依頼主だと難癖つけて報酬を渋るなどといった話も聞くからな。
しかしなんだって女性のみの依頼なのだろうか。依頼主が女性なのか、ちょっとアレな依頼なのか。いやまあ後者だと店が通さないと思うが。
「貴族のお嬢さまの依頼かあ、それは楽しみ♪」
と、そのようなことを考えているところで声が聞こえた。
見れば、店に居た二人の女性の短髪の方のようだな。
「こんにちは! あたし、リノ・キャロルです! どうか宜しくお願いします!
同じ依頼になるのは初めてですよね?
あたしもまだまだ冒険者として若輩ものですけど、しっかりがんばりますから!」
「うむ、確かに初めましてだな、二人共。
私はいずれ偉大なる大魔導師として名を馳せる予定の美少女エルフ魔術師のアイナティート様だ。
よろしく頼むぞ」
挨拶を交わした後、早速出立の支度を整える。久しぶりの冒険だ!楽しみだな。
* * *
依頼を受け、温泉街へと来た。
道中さしたる情報は得られなかったが、とまれ着いたのだからよしとしよう。
領主である子爵の館で菓子をつまみながら待つことしばし。
依頼主であろう領主と、その妻と思わしき女が現れた。
「遠方より遥々、ようこそお越しくださった。
私がコールテンだ。このノートンを預かっている」
「そして此方が私の妻」
「マルグレーテですわ」
「あたしはジョージさんの店から来ました。リノ・キャロルです!」
「私は未来の大魔導師にして美少女エルフ魔術師のアイナティートだ......です。
冒険者の店で依頼を受けて来ました」
子爵夫妻の挨拶を受け、私も挨拶をして頭を下げる。
敬語は慣れないが、まあ多分大丈夫だろう。エルフだし。冒険者だし。
「さて、早速だが依頼内容について話をしたい」
と、子爵が口を開く。
むー、女性限定の依頼というからなにかと思っているが、どうなるかな。
「依頼内容というのは...妻を秘湯まで連れて行って欲しいのだ」
ほう。秘湯とな。
聞けばここいらには温泉が多く、安全であれば入りに行くのだとか。
「温泉か......じゃない、温泉ですか。
私はオランからあまり出ないので入ったことはありませんが」
私は宿にいる間は入浴をなるべく欠かさないようにしているが、温泉というのは行ったことが無い。
たしか、炎や土、水の精霊力が云々とか聞いたような聞かなかったような。
「私の道楽にお付き合いくだされば、貴女方も更に美しくなれましてよ?」
「何を言うかと思えば、私はすでにこれ以上ないくらい美し......じゃなかった。
ゴホン、えーっと、うん、はい。
美容はともあれ、温泉に入った経験はないので、普通の湯浴みとどの程度異なるのかは気になりますね」
つい口をついて自画自賛しそうになった。危ない危ない。
とりあえず学院の生徒っぽいこと言ってごまかそう。ごまかせたよな、うん。
旅回りの不安についてはリノが聞いているようだし、私は、そうだな......。
「依頼は受けるつもりですが、出立はいつごろとなりますか?
近辺の動植物や魔物の生息状況など、諸々の情報を知っておきたいと思いますし」
とりあえず、出る前に調べておくべきことは調べておこう。
山の中を行くことになりそうだしな。
買い物は、うーん......どうしようかな。魔晶石は高いからなあ......。
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PL:配管
うひぃ長い。
買い物は保留というか、とりあえずパス。必要経費は出るっぽいし。
魔晶石は前金で買うには高いのよね......。
そして近辺の情報について調べます。
配管@アイナティート : 情報を得る。セージ3+知力3 2D6 → 3 + 1 + (6) = 10 (11/19-14:25:55)

いつものミノタウロス亭にいると、依頼を頼みたいとのこと。
依頼主が女性限定で集めてほしいとのことなので、
わたしを含めて3人とも女性だったので、まとめてちょうどよかったみたい。
ということで今回の冒険仲間は私の他は2人。
1人はわたしと同じシーフで神官で年齢も近いリノ・キャロルさん。
もう一人はエルフで古代語魔法を使うアイナティートさん。
エルフさんの見た目と年齢はよくわからないけど、
感じ的にわたしたちに近いのかな?
女性だけのパーティも久しぶりだし、盛り上がりそうで面白いからね。
それで、自己紹介。
「シャルロット・ウィンディ、短く呼ぶときはシャルでいいよ。
歌って踊って精霊とも仲良し。よろしくね。」
そうこう会話しながら依頼主のいる温泉街ノートンへ向かう。
そこまでは街道沿いに進むから、特に問題なく到着。
そして依頼主のコールテン様と今回の護衛対象のマルグレーテ夫人に会う。
詳しい内容を聞くと、秘湯を調査がてらに夫人の趣味を兼ねた入浴。
依頼主の奥様は、貴族の人だし知識・教養も豊富だろうから、
知識的なことはアイナさんにまかせて、
お話するなら世間話が中心になるかな。
こっちの山脈(エストン山脈)は、わたしの故郷(ミード)に比較的近い場所だけど、
さすがに細かい地形とかはわからないから、そこは事前に知っておく必要はある。
「今回調査する秘湯の場所など詳しいお話や地図などをお願いできますか?」
その秘湯のことだけど、基本的に人里から離れた山奥とかにある。
マルグレーテさんは、おそらくそういう山道には慣れていないと思ったので、
「秘湯のありそうな場所からすると、おそらくかなり山道になると思いますので、
山道で歩くことができるような服装や靴などの装備を準備したほうがいいかと思います。」
PL:
では皆様よろしくお願いします。
精霊魔法による攻撃と回復はできますが、
戦力的に見ると、前面に立って戦う方になりそうですね。
魔晶石は今のところ購入しない方向で。
まずは地形と秘湯の場所の把握ですね。

【魔晶石判定】
16:29:11 たまの@リノ ≫ 魔晶石です! 1d3 <Dice:1D3[1]=1>
***********************************
【おまけ】
>「うむ、確かに初めましてだな、二人共。
> 私はいずれ偉大なる大魔導師として名を馳せる予定の美少女エルフ魔術師のアイナティート様だ。
> よろしく頼むぞ」
>「シャルロット・ウィンディ、短く呼ぶときはシャルでいいよ。
> 歌って踊って精霊とも仲良し。よろしくね。」
あ、良かった♪。二人とも感じよさそう♪。
アイナティートさまはなんだか面白い人だし、シャルさんは気さくそうな人だあ♪。
「アイナティートさまとシャルさんですね♪。魔術師と精霊使いの方が一緒だと心強いです♪。
あ、あたしは神官です! 戦闘は得意ではないですけど、ゴブリン程度でしたら自衛はできます!」
あたしも職を付け加えておいた♪。役割はちゃんと説明しておいた方がもめないしね♪。
***********************************
>「温泉か......じゃない、温泉ですか。
> 私はオランからあまり出ないので入ったことはありませんが」
あ、アイナティートさま、温泉入ったことないんだ。
うちの故郷の近くにはガルガライスがあったから、温泉にはたまーに入ってたな♪。
「あたしも温泉は久しぶりです♪。温泉自体、オランにいるとなかなか入ることないですしね♪。
でも、お風呂が好きでしたら、きっとアイナティートさまも、温泉に着いたら、色々楽しめると思いますよ♪。
やっぱり温泉とお風呂は違いますし♪」
アイナティートさまの反応が楽しみ♪。
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【PLより】
判定だけじゃ寂しかったので、いくつかPCに対する受け答え、付け加えておきました♪。
魔晶石は1個だけ買えました!
荷物のメモに書いておきますね!

「確かに、美容効果も興味あります♪。
でも、やっぱりそれ以上に、温泉そのものが楽しみです。
だって、温泉、気持ちいいですし♪」「何を言うかと思えば、私はすでにこれ以上ないくらい美し......じゃなかった。
ゴホン、えーっと、うん、はい。
美容はともあれ、温泉に入った経験はないので、
普通の湯浴みとどの程度異なるのかは気になりますね」
「温泉も色々ありますわ。
冷え性に効くのもあれば、肌荒れを防いでくれるもの。
疲れを取って病を防いでくれるもの...
お湯の中に様々な精霊の力が満ちているのです」
マルグレーテは温泉の効用について語る。
精霊に造詣のあるアイナティートとシャルロットは、
温泉の湯には原初の未分化の精霊力が含まれていることが分かる。
「今回はお忍びの旅なんですよね? 変装とかはしなくて、いいんですか?」
「秘湯のありそうな場所からすると、おそらくかなり山道になると思いますので、
山道で歩くことができるような服装や靴などの装備を準備したほうがいいかと思います。」
「大仰な変装などしませんが、旅装はしますわ」
リノの質問にはそう答える。
「妻は、元々騎士の生まれだ。
なので多少のことにも十分対処は出来る。心配はあるまい」
コールテン子爵が苦笑いしながら補足した。
アイナティートはふと、オランで聞いたマルグレーテ子爵夫人の話を思い出す。
結婚前は男勝りで相当なじゃじゃ馬だったらしい。
「私、こう見えても主人よりも強いのですよ」
口元に手を当て、おほほと笑う。
よくよく見れば、細くて白い指には剣ダコらしき跡がついているではないか。
子爵の元に嫁ぎ、温泉道楽を覚える前の趣味は、狩りと野駆けだったとか。
つまり、こうしたお忍びは彼女の気晴らしになっているのだ。
「今回調査する秘湯の場所など詳しいお話や地図などをお願いできますか?」
「秘湯の場所は導師に近隣の山を調査させて調べたものだ。
どうやら今回の場所は森の中にあるらしい」
子爵は地図を侍従から受け取り、机の上に広げる。
それは領主の館の背後にそびえるエイザス山の地図だった。
所々に細かい印がつけられている。
「この山は精霊力が強いらしく、それが湯に混じった形で溢れているそうだ。
山の上部は未踏の場所は危険区域があるようだが、
勿論そんな場所には大事な妻を行かせんさ」
そう言いながら、子爵は地図の一点を指し示す。
「2日ほど山道を進むと、プロウルという村に着く。
そこから半日ほど先だ」
そこは、どうやら森の動物たちの癒しの場にもなっているそうだ。
「鹿とか猪とか狐とか猿は結構見かけるそうだが、
熊や狼、虎の類は滅多なことでは出て来ない。
妖精の類もあまり聞かぬな。幸い妖魔も最近は見かけない」
人里近い故に肉食獣や妖魔との接触が少ないことが予想される。
「ただ、そうは言っても安心はしきれない。
だから同行をお願いをしたいのだ」
曰く、近隣の領内の山間部で動物が暴れ出しているらしい。
最近は動物に襲われた人間までもが暴れているそうだ。
「まあ、わが領内までは及んでおらぬし、
ちょっとした外出だから、な」
子爵は難しい表情だ。
その隣で夫人は何処吹く風な表情をしている。
「依頼は受けるつもりですが、出立はいつごろとなりますか?
近辺の動植物や魔物の生息状況など、
諸々の情報を知っておきたいと思いますし」
「今日1日は準備に充てて頂きたい。出発は明日の朝にしよう。
動植物や魔物については先程申し上げた通りだが、
どうしても調べたいなら賢者の学院に行くとよいだろう」
子爵は快くアイナティートに返答した。
「それでは、皆様、明日お会い致しましょう」
夫人が手を振って微笑んだ。
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【GMより】
では質疑応答致しましょう。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
[質疑応答のお答え]
○秘湯の場所は?
本文の通り、ノートンから山道を2日進んだ場所にあるブロウル村の先です。
イメージとしては、野生動物が休まる場所、的な感じで!
場所は前から知っていたけど、今回が初めてチャレンジだそうです。
○秘湯までの地図は?
本文の通り、賢者の学院の導師が調べたエイザス山の地図を差し上げます。
導師はAルートで出てきた温泉好きの人物です。
○マルグレーテの変装は?
お蝶夫人的な彼女ですが、旅装すればそれだけで激変します(笑)
彼女のデータは後程上げますね。依頼人なので守って頂きますが、
はっきり言って結構な戦力です!
○準備時間は?
本文の通り、翌日の朝に集合、出発としましょう。
情報が欲しいのなら、賢者の学院、盗賊ギルド、神殿、冒険者の店などで
入手を図ることが可能です。
ですが、子爵から提供された以上の情報を得るのは難しいと思ってください。
誰に何を話すか。それとお金やダイスや話の運び方次第でしょうね!
[各種判定結果]
○ノートンについての追加情報:アイナ10
本文の通り、マルグレーテ夫人の経歴が分かります。
[事前購入について]
○リノ:魔晶石を1個購入
了解しました。何点のものを買うのか宣言をお願いします。>たまのさん
アイナもシャルも買わないんですね...控えめだなあ。
[蛇足な話を幾つか]
○たまのさん
リノは武装を強化したほうがよいかも知れません。
メタな話ですが、このセッションの主要任務は「護衛」です。
この後、何らかの形で戦闘が発生する可能性がかなり高くなります。
リノの筋力を考えると、もう少し強い武器防具を購入出来ます。
キャイメージは大切ですし、こだわりがあるのならよいのですが、
もし特にないのなら必要筋力いっぱいの鎧と武器、
それと射撃武器(弓やクロスボウ)があるとよいでしょう!
○フェルさん、たまのさん
セージやレンジャー等の判定は、例えGM指定のものでなくても、
振ってよいものなら平目でもガンガン振ることをお勧めします。
今回のアイナのダイスは、正直もう少し具体的な宣言が欲しい所でしたが、
それでもこうしてダイスをつけて頂けると色々と情報を出し易くなります。
達成値が低くても問題なし、1ゾロ出れば経験点貰えてラッキー!
くらいの気持ちでお気軽にどうぞ!
[次回進行に際してお願いしたい事]
○情報収集したい場合は、行き先と具体的な質問内容を宣言してください。
○事前購入アイテムがあるかどうかを宣言してください。
ノートンでは日用品全てと通常品質の武具を購入可能です。
○リノは何点の魔晶石を買うのか宣言してください。
この記事への返信は「秘湯を目指して」にチェックを入れて投稿してください。
上位カテゴリ「B:護衛」へのチェックは不要です。

依頼人夫婦との会話は続く。
なんだか、この夫婦、見てて微笑ましい。
あたしも結婚したらこんなカップルになりたいな♪。
>「温泉も色々ありますわ。
> 冷え性に効くのもあれば、肌荒れを防いでくれるもの。
> 疲れを取って病を防いでくれるもの...
> お湯の中に様々な精霊の力が満ちているのです」
「温泉って、精霊の力が関係してるんですね。知らなかったです!
精霊さん、すごいですね!
冷えとか肌荒れはあたしは大丈夫ですけど、とりあえず温泉入って、のんびりしたいです」
あたしはマルグレーテさんとアイナティートさまとシャルさんを見比べた。
あたしは精霊のこと詳しくないし、精霊見えないけど、この人たちは見えてる世界、違うのかな?
>「妻は、元々騎士の生まれだ。
> なので多少のことにも十分対処は出来る。心配はあるまい」
>
>「私、こう見えても主人よりも強いのですよ」
「はい、わかりました! じゃあ、あたしは、回復と支援と、正々堂々こない相手を主に警戒してます!」
マルグレーテさん、どれだけ強いかわからないけど、そういうことはあたしより強いのだろう。
あたしは自分の役目をきっちり果たしていくのが一番だよね♪。
あれ、でも、このパーティ、前衛が若干薄い気がする。
アイナティートさまは魔術師だから前衛は論外だろうし、シャルさんは良くわからないけど、シャーマンだから、きっと、前衛、あんまり得意でないよね?
するとあたしが、前衛の役割だよね、たぶん。
あとで装備、整えにいこ。あたし、都市部での活動メインのつもりだったから、あんまり装備は充実してないし。
よしっ、とあたしは気合を入れる。
>「今日1日は準備に充てて頂きたい。出発は明日の朝にしよう。
> 動植物や魔物については先程申し上げた通りだが、
> どうしても調べたいなら賢者の学院に行くとよいだろう」
「わかりました。じゃあ、あたしは買い物にいってきますね。そのついでに冒険者の宿に行ってみます。
それでは、お願いします!」
あたしはぺこんと頭を下げた。
さてと、がんばるぞー!
***********************************
あたしはジョージさんのいる冒険者の宿に戻ってきた。
「こんにちはー! ジャージさん、装備、ほしいのですけど、ここに置いてませんか?」
あたしはショートスピアと投げナイフ4本ほしい、と注文してみる。
ついでにジョージさんに聞いてみることにした。
周りにこちらの会話聞いてる人がいないの確認してから、ちょっと声を低めに落として、聞いてみよ。
「あの、ジョージさんに言われた依頼、受けて来ましたけど、エイザス山付近、及びエイザス山まで行く途中で、山賊が出るとか言う噂、聞いたことあります? あとはエイザス山付近とそこに行くまでの間に、ゴブリンとかの妖魔が出没してるとかの噂ありませんか?」
あとは聞いておくことは......。これは盗賊ギルドで聞いた方がいいんだろうけど、一応、ここで聞いても、多分、問題ないよね......?
「今回の依頼人、恨んでたり、危害加えようとしてる人がいる、って、噂話とかも、聞いたことありませんか?」
これくらいかなあ......。あとはパッとは思いつかないかも。
「何か、気にかかることがあったら、教えていただけたら、嬉しいです!」
あたしは頭を頑張って回転させながら、一生懸命ジョージさんの方を見つめた。
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【PLより】
魔晶石は3点の1個でお願いします!
装備は1点くらいなら誤差の範囲かな、と思いつつ、一応、必要筋力4のショートスピアと投げナイフ6本を購入します。
リノのコンセプトとしては、市内や屋外で人と遭遇したとき、重武装してないとアピール出来る程度の装備にしておこう、と考えているのですけど、ショートスピアなら直ぐ手放せそうですし、ナイフも隠し持てそうですし!
1385ガメル(所持金)+300ガメル(前金)?900ガメル(魔晶石)?50ガメル(ショートスピア)?300ガメル(ナイフ6本)=残り所持金435ガメル
ざっと計算してこんな感じになりました!
行動については、「エイザス山付近とその行くまでの道に、モンスターや山賊とか出ないか?」、「コールテン子爵やマルグレーテ子爵夫人に恨みを抱いてる人物がいないか?」、ジョージさんに聞いておきます。
ダイスはアドバイスとおり、その二つについて一応、セージチェック、振ってみます。
16:13:09 たまの@リノ ≫ モンスターと山賊 2d6 <Dice:2D6[5,3]=8>
16:13:23 たまの@リノ ≫ 恨みを抱いてる人物 2d6 <Dice:2D6[3,5]=8>
結果はこう出ました!
今回はこんな感じでお願いします!
念のため、もう一度! 魔晶石は3点の1個でお願いします!

「シャルロット・ウィンディ、短く呼ぶときはシャルでいいよ。
歌って踊って精霊とも仲良し。よろしくね。」
「アイナティートさまとシャルさんですね♪。魔術師と精霊使いの方が一緒だと心強いです♪。
あ、あたしは神官です! 戦闘は得意ではないですけど、ゴブリン程度でしたら自衛はできます!」
さ、様って初めて呼ばれた......?
自分で名乗ったことは多々あるが、なんかこう、むず痒いな......。
「そ、そうだな。うむ、よろしく頼むぞ!
重ねて頼りにするが良いっ!」
腕を組み無い胸をそらしてふんぞり返る。
せわしなく揺れる耳に気づくまで、私は得意げにしていたのであった。
* * *
「あたしも温泉は久しぶりです♪。温泉自体、オランにいるとなかなか入ることないですしね♪。
でも、お風呂が好きでしたら、きっとアイナティートさまも、温泉に着いたら、色々楽しめると思いますよ♪。
やっぱり温泉とお風呂は違いますし♪」
「温泉も色々ありますわ。
冷え性に効くのもあれば、肌荒れを防いでくれるもの。
疲れを取って病を防いでくれるもの...
お湯の中に様々な精霊の力が満ちているのです」
ふーむ、疲労を癒やし病を防ぐとは。
温泉とはかくも便利なものだったか。
「妻は、元々騎士の生まれだ。
なので多少のことにも十分対処は出来る。心配はあるまい」
などと考えていると、リノの質問から話が進んでいたようだ。
えーっと、元騎士......ああ、そういえば夫人は若い頃はちょっとお転婆だったとか。
「私、こう見えても主人よりも強いのですよ」
との言葉を聞くに、私の知識は間違ってなかったらしい。
「今回調査する秘湯の場所など詳しいお話や地図などをお願いできますか?」
「秘湯の場所は導師に近隣の山を調査させて調べたものだ。
どうやら今回の場所は森の中にあるらしい」
............
話を聞くに、我々が向かう先はひとまず安全であるとのことだ。
近隣の領地ではなにかあるようだが、まあ領地レベルで離れているなら緊急のものでは無いだろう。多分。
で、私の質問に対してだが。
「今日1日は準備に充てて頂きたい。出発は明日の朝にしよう。
動植物や魔物については先程申し上げた通りだが、
どうしても調べたいなら賢者の学院に行くとよいだろう」
とのことである。
そういえばこの街にも学院があるんだったか。確かに寄っておくべきだろうな。
調べるべきは動植物や魔物の生息域、後ついでにさっき聞いた謎の暴れる獣について、といったところか?
まあ、一日あればちょっとした情報は分かるだろう。
* * *
さて、そういうわけで学院まで来たわけだが。
ざっくり尋ねて、分からんことは図書館か何かを使わせてもらおう。できれば。
とりあえず、その辺の学生を捕まえてみるか。できれば私より弱そうなやつが良いな。
「すまないが、ここいらの地理や生物について詳しいものは居ないか?
いるのであれば、少し尋ねたいことがあるのだが、構わないだろうか。
私はこちらで依頼を受けた冒険者なのだが、何をするにも魔物やらは用心に越したことが無いからな。
あるいは、図書室を使う許可が欲しいのだが、誰に頼めば良いか教えてくれ」
場合によっては子爵からの依頼であることを匂わせても良いだろうが、まずはこの辺だろうか。
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PL:配管
>今回のアイナのダイスは、正直もう少し具体的な宣言が欲しい所でしたが
ごめんなさい(´;ω;`)
謝罪を済ませたところで学院に。
このへん勝手が掴めないので要領悪いと思います。もしかしたら許可とか要らなかったっけ......とか思いつつ。
とりあえず、会話とか出来てないので(可能だったら)図書室での文献判定だけやっておきます。図書室行けるか分かりませんが(笑)
動植物の生息状況などについての調査と、謎現象についての調査です。
配管@アイナティート : 図書室行ければ文献判定 2D6 → 4 + 2 + (6) = 12 (11/21-17:28:26)
配管@アイナティート : おっと、謎現象についても調べないと 文献判定 2D6 → 4 + 1 + (6) = 11 (11/21-17:30:05)

>「妻は、元々騎士の生まれだ。
>なので多少のことにも十分対処は出来る。心配はあるまい」
となると、今回の旅の中で一番の戦力になるかも。
とは言っても、護衛対象でもあるから、
「わたしも含めて3人で、いざというときにはさまざまに支援します。」
>子爵は地図を侍従から受け取り、机の上に広げる。
>それは領主の館の背後にそびえるエイザス山の地図だった。
「念の為に地図を写しとってもよろしいでしょうか。
実際に現地に到着してから、詳しい情報を書き込んでいきます。
それに1つなくしても、もう1つあれば、しっかり報告できます。」
>この山は精霊力が強いらしく
山は土の精霊力は強いけど、他にも強い精霊があるのかな。
その場へ行けば、わたしとエルフであるアイナさんにはよくわかるとは思う。
あと、おそらく山だから土の力は強いとは思うけど、
もし人工物の中に入ることがあれば、ということで、
現時点で一番強力な精霊の技を出せるノームを、後で小石に封印しておいたほうがいいかもね。
>「それでは、皆様、明日お会い致しましょう」
「では、明日から一緒に頑張りましょうか。」
PL:
コントロールスピリット
2D6 → 6 + 4 + (6) = 16
ノームを小石に封印。
地図作成
2D6 → 2 + 2 + (4) = 8
とりあえず準備はこんなところですか。
残りは目的地へ向かう行程中ですね。
野外知識は、こちら(シャル)とNPCのマルグレーテさんがLV1ずつですね。
LV1なのであまり難しいことはできませんが、率先していろいろ調べたほうがいいですね。

「では、明日から一緒に頑張りましょうか。」
そう言って子爵夫妻の元を辞す直前。
シャルロットは子爵にエイザス山の地図も模写を申し出る。
申し出は快諾され、無事に書き写すことが出来た。
出来は...あまりよくは無いが。
今後を想定してシャルロットは≪精霊制御≫を行使する。
選んだ精霊は、ノーム。
さて、選択が吉と出るか否か。
***********************************
リノは子爵に紹介された宿、亜麻色の髪の乙女亭に向かう。
「こんにちはー! ジョージさん、
装備、ほしいのですけど、ここに置いてませんか?」
「お嬢ちゃん。私はジョージではないし、此処では武器は売ってないよ」
勢いよく話しかけるが、店長に窘められてしまった。
此処はノートン、オランでは無いし、店長の名前はベンジャミンだった。
「冒険者の店と武器屋はあっちだね」
ベンジャミン氏はリノの溌剌さに好感を持ったのか、
怒ることも無く場所を教えてくれた。
***********************************
短槍と投げナイフを武器屋で購入した後、冒険者の店へ向かう。
ジョージの紹介状を見せれば、色々話を聞いて貰えるだろう。
「あの、ジョージさんに言われた依頼、受けて来ましたけど、
エイザス山付近、及びエイザス山まで行く途中で、
山賊が出るとか言う噂、聞いたことあります?あとはエイザス山付近とそこに行くまでの間に、
ゴブリンとかの妖魔が出没してるとかの噂ありませんか?」
「おおう、お嬢ちゃんがジョージの依頼で来た娘かい!
それはオランから遥々ご苦労様だねえ」
恰幅のよい中年女性が女将のようだ。しかもジョージとは知り合いらしい。
不足しがちな冒険者を、何かと斡旋して貰っているとのことだ。
「今回の依頼人、恨んでたり、危害加えようとしてる人がいる、って、
噂話とかも、聞いたことありませんか?」
ふむふむ、と女将は腕を組みながら頷いている。
「何か、気にかかることがあったら、教えていただけたら、嬉しいです!」
女将はリノを見つめた。
「お嬢ちゃん、リノっていったっけ。
アンタならギルドで聞いたほうが早い気もするけど、
私が知ってることなら教えるね」
リノが世慣れぬのを理解してか、口調は優しい。
「山賊の話は聞かないね。山の麓は平和なもんだよ。
だけど奥へ踏み込めば当然、野生動物や魔獣は出るもんさ。
妖魔の話もめっきり聞かなくなっちゃったけど、
これも山奥ならどうか分からないねえ...」
女将の返答は一般論と言っても差支えない内容のものだった。
言い方を変えれば、目新しさはまるで無い。
「マルグレーテ夫人は、アンタも見たと思うけど、あんな方だからさ。
さばさばして自分に自信がある反面、宮廷付き合いが苦手なんだよねえ。
いつぞやもオランの社交界で...」
などとちょっと取りとめない話題でひとしきり会話をしつつも、
「でも、わざわざ暗殺者を送り込まれるようなことはされてない筈、
なんだけどねえ」
たかが田舎貴族の妻。多少目障りでも殺す得は無い、ということだ。
「どうだい?参考になったかい?」
少なくとも、それはリノが見聞きしている情報と、大差のないものだった。
***********************************
一方、アイナティートは賢者の学院の支部を訪れる。
「こんにちは。どのような御用事でしょうか」
受付けの見習いに図書館へと案内される。
オランの規模とは比べるくも無い。
エリオールが如何に図書館に力を入れていたかも、よく分かる。
「すまないが、ここいらの地理や生物について詳しいものは居ないか?
いるのであれば、少し尋ねたいことがあるのだが、構わないだろうか。
私はこちらで依頼を受けた冒険者なのだが、
何をするにも魔物やらは用心に越したことが無いからな。
あるいは、図書室を使う許可が欲しいのだが、誰に頼めば良いか教えてくれ」
「分かりました。少々お待ちください」
応接室で待つことしばし。
「君かね。オランから来た同志は」
導師が姿を現した。
「いやあ、今日はオランからの来訪者が多い日でね」
先程会った若い剣士と新人もオランから来たそうだ。
「さて...エイザス山のことを調べたいのだったね」
私はこの辺りの生態を調べるのが専門でね、と付け加える。
「この本とこの本を読むといい」
どの本を読むといいか、教えてくれた。
「最近物騒になってきたからね。
魔術師たるもの、事前に備えをしておくことは大切だよ」
うんうん、と頷くのであった。
***********************************
エイザス山は、各所から温泉が噴き出る山だ。
原初の混沌の精霊力との関連が指摘されており、
深部では竜が眠っているのではないか、とも言われている。
古代魔法王国時代の遺跡も散見される。
溢れる精霊力の影響で自然は豊かだ。
一方、奥地では巨大化した動植物や幻獣、妖精や巨人の姿も見られる。
ただ、余程奥へ入り込まない限りは大丈夫だろう。
アイナは動物の狂暴化事件についても調べた。
これについては、図書館の蔵書では目ぼしい成果を出せなかった。
だが、オランを出発する直前。
ヴィステリア導師を中心として、内密の動きがあったこと。
前後してミルを中心とした何名かが学院に集められたことを思い出した。
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【GMより】
では質疑応答致しましょう!さくりとレス...のつもりが長くなった。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
たまのさん、まとめサンクスです!感謝!
[各種判定結果]
○<地図作成>:シャルロット8
達成値8で模写完了しました。羊皮紙1枚を消費しておいてください。
代わりに「エイザス山の地図」を入手します。
○≪コントロール・スピリット≫:シャルロット
ノームコンスピ了解、成功しました。
○エイザス山の治安に関する<知識>:リノ8
本文の通り、一般論以上のことは分かりませんでした。
○マルグレーテとコールテン子爵の人間関係についての<知識>:リノ8
本文の通り、一般論以上のことは分かりませんでした。
○図書館での<文献調査>:アイナティート12+2
本文の通りの知識を得ます。導師の助言分、ボーナスを加算しました。
○動物の狂暴化事件についての<知識>:アイナティート11
本文の通りの知識を得ます。
[事前購入について]
○リノ:諸々購入
了解しました!必要筋力4のダガーは1本60ガメルになりますので、
消費ガメルの計算をし直しておいてくださいね。
[1ゾロ管理]
○アイナティート無し
○リノ無し
○シャルロット無し
[ステータス管理]
○アイナティート HP 10/ 10 MP 19/ 19
○リノ HP 10/ 10 MP 15/ 15
○シャルロット HP 18/ 18 MP 19/ 19
◎マルグレーテ HP 18/ 18 MP 15/ 15
[購入・消費物管理]
○リノ
・魔晶石3点1個購入:900ガメル消費
・ショートスピア(必要筋力4)購入:50ガメル消費
・ダガー(必要筋力4)6個購入:360ガメル
○シャルロット
・羊皮紙1枚消費→「エイザス山の地図」入手(達成値8)
・小石(ノームをコンスピ)
[次回進行に際してお願いしたい事]
○やりたいことがあればどうぞ!
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上位カテゴリ「B:護衛」へのチェックは不要です。

子爵夫妻のおうちにて。
アイナディートさまとシャルさんにはじめましての挨拶をすると、アイナディートさまもあたしに挨拶を返してくれた。
>「そ、そうだな。うむ、よろしく頼むぞ!
> 重ねて頼りにするが良いっ!」
良かった! アイナディートさま、気さくな人みたい。
それに......可愛いぞ、この子!
何か、えばってるのに、お人よしオーラが滲み出てる!
シャルさんはプロという感じで、早くも依頼のことに集中してるみたい。
よっし、この人たちの足を引っ張らないように、頑張るぞー!
でも、頼るところは遠慮しないで頼らせてもらおう!
あたしは決意を新たにした。
***********************************
あたしは子爵夫妻の家を出ると、みんなと別れて、亜麻色の髪の乙女亭にお話を聞きに向かった。
「こんにちはー! ジョージさん、
装備、ほしいのですけど、ここに置いてませんか?」
>「お嬢ちゃん。私はジョージではないし、此処では武器は売ってないよ」
あ、しまった! ついやっちゃった!
でも、ベンジャミンさん、怒ってないみたい、良かった! ベンジャミンさん、いい人だ!
もう、あたしってば、ほんと、失礼なことしないようにきちんと気をつけないと!
あたしは店長に何度も頭を下げた。それからあたしは冒険者の宿に向かった。
***********************************
冒険者の宿に入って、挨拶をしてから、あたしは早速、女将さんに尋ねる。
ジョージさんの名前を出したら、女将さんには一発で通じた。
>「おおう、お嬢ちゃんがジョージの依頼で来た娘かい!
> それはオランから遥々ご苦労様だねえ」
「大丈夫です。このくらいの旅は慣れてますから。体力には自信あるんです」
あたしは女将さんににっこりと笑顔を向ける。
歩くのには自信あるし、これくらい平気平気♪。
でも、ジョージさんのこと、知っててくれたなら、話が早い!
あたしが色々と質問を女将さんに放つ。
すると女将さんは、あたしを見つめてくる。
>「お嬢ちゃん、リノっていったっけ。
> アンタならギルドで聞いたほうが早い気もするけど、
> 私が知ってることなら教えるね」
あたしが盗賊って、バレてたんだ。あたし、盗賊だとまでは名乗ってないのに、さすが女将さん、人間観察、鋭い!
でも、盗賊ギルドはかなーり苦手なんだよね。だから、女将さんからお話を聞けるのは本当に嬉しい!
「有難うございます!」
凄く嬉しかったので、元気一杯にあたしは女将さんに例を言う。
女将さんの話は、特に目新しい情報はなかった。
でも、それで十分。
あくまで念のための情報収集だし、話を聞いた限り、待ち伏せとか暗殺とかはあんまり警戒しなくても平気みたいだからだ。
>「どうだい?参考になったかい?」
「はい、なりました! 有難うございます!」
あたしは笑顔でお礼を言った。
それから注文もしないと悪いかな、と思って、数ガメル払って、軽く飲み物と甘いものを注文して食べてから、その場をあとにする。
「ごちそうさま、美味しかったです! 有難うございました!」
美味しいもの、沢山食べて、幸せだあ♪。
今回の依頼、温泉も入れるだろうし、すごーく楽しみ。
勿論、仕事だから、気を抜かず真面目に頑張るけどね!
情報収集は以上でおしまい。
盗賊ギルドは、暗殺とか誘拐とかの情報聞けるかもだけど、でも、ここの女宿さんの話聞いた限り必要なさそうだし、そっちまではいかなくて平気だよね。
とりあえず宿で一旦、みんなと合流しよう!
宿に帰ったら、今聞いた話をみんなにしよう。
あ、でも、本当にこのまま宿戻っていいかなあ?
あたしは心の中でアイナディートさまとシャルさんを思い浮かべる。
彼女たちなら、こういうとき、他に何を調べなさい、というかなあ......?
あたしは心の中で自問自答した。
===================================
【PLより】
以上です。わたしはこんなところです!
他は特に情報集めはしなくて平気だと思います。
あとは、他の方の判断次第で、まだ動くか、ここで次の日を待つか、かな。
でも、何かこれ調べて欲しい、ということがありましたら、配管さんかフェルさんがおっしゃってくださったなら、調べてきます!
まとめは、思ったって、つい作っちゃいました!
役に立てたのでしたら、嬉しいですよー♪。
[購入・消費物管理]
冒険者の宿で、軽いもの飲んだり食べたりして、お金消費しましたので、幾ら消費したか金額教えてくださると嬉しいです!
[次回進行に際してしてみたい事]
わたしは今のところは特にないです。
わたしに、これをして欲しいとか、他の方から要請がないのでしたら、他の方の行動が終わるまでのんびり待ってます!
旅のシーンはうーん、出発のシーンからになるのか、旅してる途中からになるのか、それとも事件の開始まで行っちゃうのかはわかりませんけど、わたしは特にイメージないので、GMの進行に任せます!
どんな球を投げてこられても、打ち返せるように、心の準備、しておきます♪。

「分かりました。少々お待ちください」
との応対を経た私が応接室でしばらく待っていると、
「君かね。オランから来た同志は」
との言葉とともに導師が現れた。
「はい。オランの学院で魔術等について学んでいるアイナティートと申します。
本日は冒険者としてノートンでの依頼を受け、何か情報は無いかと尋ねた次第です」
導師相手となれば普段から敬語で話しているのもあってスラスラと言える。
やはり偉大な先人には敬意を払うべきであるからして。いや実際は言えなくて何度も怒られたからだが。
「いやあ、今日はオランからの来訪者が多い日でね」
と、導師がそのようなことを言う。
なんでも、私以外にも冒険者と思われる訪問者がいたらしい。
「そうだったのですか。
差し支えなければ、その者たちはどのようなことを尋ねていったのか、お教えしていただけますか?
あ、もちろん無理なら結構ですが......」
子爵が依頼したわけでもないなら私達とはあまり関係が無いだろうが、一応聞いておく。
あるいは私達が気をつけるべき某かがあるかもしれないしな。
「最近物騒になってきたからね。
魔術師たるもの、事前に備えをしておくことは大切だよ」
「ありがとうございました、導師。お教えいただいたことをしっかり活かして準備をできればと思います。
なにしろ私はエルフでひ弱ですし、油断をするとすぐに倒れてしまいますから」
その後、導師から読むべき本を教えてもらったので礼を言う。
読んでみたところ、この山は精霊力との関係から温泉が噴き出しているようで、竜がいるとか遺跡があるとかなかなか面白い場所のようだ。
しかし、単に面白いだけではなく、奥地では幻獣や巨人などの危険な存在もいるらしい(我々はある程度安全が確保されたエリアを行くわけだが)。
ま、今回気をつけるべきは凶暴化した動物であろう。
こちらについては大した成果が得られなかったが、今思うとオランを発つ前にミル達が学院に集められたりしたのはコレと関係があったりするかもしれんな。
というかそうだと楽で良い。ミルは私よりもはるかに高い技量を持つし......いずれ追い越すつもりだがな!
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PL:配管
復活したので投稿。ギリギリ今日。
とりあえずさわりだけというか、情報を得たことと、他の冒険者が何を聞いたのかをちょいと。そのうち合流せねば......。
他の冒険者が尋ねたことについて、ダイスでの判定が必要ならこれ↓で......。
配管@アイナティート : ダイスが必要なら 2D6 → 6 + 2 = 8 (11/28-23:11:28)
あ、それとアイナはアイナ「ティ」ートです>リノさん
「ディ」ートではありませんですたい。

「そうだったのですか。
差し支えなければ、その者たちはどのようなことを尋ねていったのか、
お教えしていただけますか?
あ、もちろん無理なら結構ですが......」
「1人はガタイのいい青年だったよ、エーリアンとか言ったか。
もう1人は第1階位を修めているモーリス君だ。
君もオランの学院在籍なら知っているんじゃないだろうか」
アイナティートは2人のことを知っている。
2人共、最近ジョージの店に顔を出すようになった新顔だ。
エーリアンは初依頼で虎と派手に立ち回って死にかけたことで一躍名を馳せた。、
モーリスとは何度か講義を共にしたことがあるが、印象はあまりない。
「オランの学院からの定期連絡を持ってきて貰ったんだよ。
≪飛行≫や≪瞬間移動≫を誰もがが使える訳でもないし、
若い衆の食い扶持を確保するためでもあるのさ」
アイナティートはそうした依頼が時折発注されるのを知っている。
自身もやったことがあるかも知れない。
「ありがとうございました、導師。
お教えいただいたことをしっかり活かして準備をできればと思います。
なにしろ私はエルフでひ弱ですし、油断をするとすぐに倒れてしまいますから」
「ひ弱なのは人間も一緒だよ。
だからこそ、温泉に入ったりおいしい物を食べたりして、
健康には気を使わないといけないのさ」
仮に寿命が長くても、天寿を全う出来るとは限らない。
***********************************
「はい、なりました! 有難うございます!」
リノは女将にお礼を言うと、飲み物と軽食を注文し、空腹を満たす。
温泉ならではの蒸かし菓子と、葡萄の果汁は、なかなかの美味であった。
「ごちそうさま、美味しかったです! 有難うございました!」
笑顔でリノは店を出た。
***********************************
3人は宿で合流し、情報を交換する。
道具を揃え、早めに床について鋭気を養った。
温泉で疲れを癒しに行った際、女性が突然倒れる事件が発生したために
立ち入り禁止になった浴場があるのを見たが、
別の浴場に入ってこと無きを得た。
どうやら女物の下着が根こそぎ奪われたらしい。
物騒というか、奇妙な事件が起きたものだ...と考えたかも知れない。
そんなことがありつつも、朝を迎える。
===================================
【GMより】
ではカテゴリを移しましょう。
此方はBルート、アイナティート、リノとシャルロットのルートになります。
たまのさん、盗賊ギルドは物騒なことだけしか扱っていない訳ではないですよ!
お金を払えば様々な情報を与えてくれる場所だったりします。
あと、街中でスリはしなくても顔出しして挨拶しておくほうが得です。
余談ですが、蒸かし菓子は温泉まんじゅうのイメージですね!
[各種判定結果]
○他の冒険者の情報:アイナ8
本文の通りの情報を得ます。フォーセリアに個人情報保護などないのだ!
[1ゾロ管理]
○アイナティート無し
○リノ無し
○シャルロット無し
[ステータス管理]
○アイナティート HP 10/ 10 MP 19/ 19
○リノ HP 10/ 10 MP 15/ 15
○シャルロット HP 18/ 18 MP 19/ 19
◎マルグレーテ HP 18/ 18 MP 15/ 15
[購入・消費物管理]
○リノ
・魔晶石3点1個購入:900ガメル消費
・ショートスピア(必要筋力4)購入:50ガメル消費
・ダガー(必要筋力4)6個購入:360ガメル
○シャルロット
・羊皮紙1枚消費→「エイザス山の地図」入手(達成値8)
・小石(ノームをコンスピ)
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